メロンブックスで予約開始「お前の母ちゃん、良い女だよな。第9話」

メロンブックス
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今後は漫画って雑誌形態がより流行ると思っている。サブスクリプション形態なんだよね、雑誌というのは。まずは見たいものだけチョイスして読んで、そして捨てる。その後、単行本でじっくり読む。見たいものが多すぎる世の中にとって、集中と選択を行える雑誌形態は良いことだとは思う。

一方で漫画家ごとにページ単価のバラツキがより顕著に生じるだろう。単行本の売れ行きによって印税を支払っていたことで人気の差を吸収していたわけだが、今後はページ単価にも反映されると思う。

もしそれをしない雑誌社があればもう3年保たない。今までの頭打ちになっていたページ単価システムは破壊されるだろう。つまり、一生見ないであろうドラマが陳列している定額映像配信サービスのようになる。

定額映像配信サービスは、売れるドラマ、売れる映画を独自に作るために制作会社や監督を、莫大な予算を出して引っ張ってくるんだ。初期投資金額が高いってこと。一方で雑誌社が支払うページ単価は未だにすげー安いけど、今後、売れっ子漫画家は定額映像配信サービスのように莫大なページ単価になるだろう。

そうなるとページ数は大幅に増えることになる。売れている漫画家はガンガンアシスタントを雇ってページ数を増やせるからだ。そして売れていない漫画家も雑誌に掲載自体はされるようになるかもしれない。むちゃくちゃ安い金額になって。こうなることは必然だ。俺らが生きているクリエイティブな業界は才能で生きていくしか無い。その業界においては売れていない漫画家はいまよりももっと、貧乏になってしまうだろう。

しかし繰り返すがそれでもしようがないね。普通の人は俺らよりももっと我慢する何かが多く、いろんなことに耐えて普通の仕事をしているのだから。朝から晩までエロいこと考えて生きているオレみたいなやつは、貧乏でも幸せだと思うんだ。

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